◆『ラストソング 巣立ちゆく教え子へ』

【『CDブック しあわせ運べるように』 166ページより】

最後の音楽の授業では、数年間教えた子どもたちはほとんどが涙を流してくれます。
それには理由があります。
ひとつは、震災の前の年につくった『ラストソング 巣立ちゆく教え子へ』を、私が弾き語りすること。
もうひとつは、震災後から続けているのですが、教え子ひとりずつに手紙を書くからです。その子と過ごした数年間の中で、最も印象的なことをつづります。それを読んだだけで泣いている子もいます。
今年の6年生は70人くらいですが、多いときは100人を越えることもあります。『ラストソング〜』の楽譜に、手紙と音楽会の「がんばり記録表」を添えて、「よかったら卒業アルバムに挟んでおいてよ」と言って渡し、私は『ラストソング』を弾き語りで歌います。



何度 みんなと この部屋で 歌を歌ったことだろう
もう二度とは 繰り返すことのない 懐かしい思い出の中で
いつか 大人になった時に 先生の顔は 忘れても
教えた 音楽の楽しさだけは 覚えていてほしい
これから みんなが 歩いてゆく 長い長い人生
喜び 悲しみ 色んなことが 待っていると思うけど
いつも 音楽を友だちに 好きな歌を 口ずさんで
誰にでも好かれる 優しい人に なってほしいな

何度 みんなと この部屋で 笑顔かわしたことだろう
もう二度とは 繰り返すことのない 懐かしい思い出の中で
いつか 大人になった時に 先生の声は 忘れても
教えた 音楽の美しさだけは 覚えていてほしい
これから みんなが 歩いてゆく 長い長い人生
喜び 悲しみ 色んなことが 待っていると思うけど
いつも 音楽を友だちに 好きな歌を 口ずさんで
誰にでも好かれる 優しい人に なってほしいな

ありがとう さようなら 4年間
みんなに 出会えて 幸せだった
忘れられない思い出を ありがとう
さようなら 卒業 おめでとう

ありがとう さようなら 4年間
みんなに 出会えて 幸せだった
忘れられない思い出を ありがとう
さようなら 卒業 おめでとう